2010年10月30日

ニガいのは苦手なんですが…

皆様こんにちは。最近は夜も寒くなってきて、電気毛布を敷いて
寝ている寺本ですニコニコ


さて、今回はキリンシティです。皆さん行った事はありますか?
僕はビールとかコーヒーとかニガくて飲めないので、友人とかと
会ってる時にしぶしぶ大阪で行った事があるぐらいですビール


このキリンシティは、店長が自由にメニューを選べる制度をを導入
しているようです。このビアホールを運営するキリンシティは、
各店で独自メニューを強化、各地域の店の独自性を打ち出す事を
狙ってます。


大規模なチェーン店で地域ごとに違うメニューを出す所はありますが、
基本は規模の経済をきかすため、均一メニューを出しますよね。
ところが、キリンシティは本部が用意した最大70品目から
各店長が自由に選んで「店長ご案内メニュー」を出してるようです。


店長のご案内メニューは店の独自性を高めますが、長く提供してると
固定メニューと化す傾向があったので、1~2週間ぐらいで変えるように
されてるらしいです。この方針が、結構スタッフのモチベーション
上昇になる!っとキリンシティの社長も予想してるらしいです。
実際はどうなんでしょう。


確かにチェーン店とはいえ、出店地域が違えば、地域性など客層も
違うでしょうし、それに合わせるのって大事ですよね。
以前にも何度か書きましたが、ここでも意識したいのが、差別軸。
差別化戦略は大きく分けて3つしかないですよね。


手軽軸:早い、安い、便利
商品軸:商品・サービスが良い
密着軸:個別具体的ニーズに応える


今回のキリンシティは、地域性・客層などの「個別ニーズ」に応えてる
ので密着軸の方かなっと思います。手軽軸は「規模の経済」を効かせた、
大量生産・大量販売で、地域性・客層に対応するのは困難です。だから、
チェーン店は全国均一メニューですよね。


キリンシティもチェーンですが、それじゃイカンって事で、
限定条件下だけど、従来使う統一メニューの食材や調味料をアレンジして
地域や客層に合った「店長メニュー」を提供しています。


例えば、量が多すぎて僕は好んで行かないですが、餃子の王将。ここは
地域性や客層にガッツリ取り組んでますよね。王将は店によって
メニューを変える裁量を店長さんに与えてます。できたら、
王将に女性店長が来て、量を控え、ニンニクや香辛料も抑えた、胃腸に
優しいメニューを出してくれると、僕は毎日通うのですが…失恋


さて話それましたが、逸れたついでに、もう1つビアホールを紹介します。
ビールバーの「カタラタス」です。東京の渋谷駅に近い雑居ビルに
ある店のようです。開店してからずっと増収の店です。


最大の特徴はビールの種類の多さ。これまでに扱ったビールは延べ
1000種類弱というから驚きですオドロキ
日本国内でもカタラタスでないと飲めないビールがたくさんあり、
しかも店のオーナーが外国に行って実際に飲んで感動したものばかりを
出すようです。もちろん料理も充実してます。オーナーだけでなく
スタッフも、店の経費で海外旅行に出てビール探しをします。うらやましぃ~大泣き


くどいようですが僕はビールが苦手です。が!そんな僕でも1000種類近くの
ビールを取り扱った店なんて、「すごい!」っと言わざるをえません。
で、話は差別軸に戻りますが、ここにしかない商品がたくさんある店
だから、カタラタスは典型的な商品軸の店ですね。生ビールだけでも
6種類あるとのことです。


知り合いの女性に、メガジョッキを2分で飲み干すほどの、
ビール好きな方がいますが、この店に行ったら大はしゃぎでしょうねぇ~。
…まぁ、こんな風に、同じ業種でも差別軸をどこにするかよって、店の運営の
方法が全然違いますよね。


キリンシティは地域性や客層に合わせる密着軸。
カタラタスは、膨大な種類のビールを用意する商品軸。


となると完璧な店って、密着軸と商品軸を両立してる店??
っと思ったりしますが、残念ながらこの2つを両立してる店に、
僕は出会った事がありません。どこかにあるかもしれませんが…。
両立はかなり困難だと思いますよ。


カタラタスの商品軸は、「ここに来たらどんなビールもあるよ!」に対して、
キリンシティの密着軸は逆に「お客様の好みはこれですよね!」で、
仮にカタラタスにある様な珍しいビールが飲みたい客がいれば、
キリンシティも用意するかもしれませんが、あくまで偶然お客の
ニーズが珍しいビールだったからで、キリンシティは「ここにしか無いビール」
を強みにしてないですよね。


基本的に商品軸は技術力・開発力のある大手向け戦略ですが、
大手でもない「カタラタス」は、オーナーが無類のビール好きで、
自分でも海外に行くほどの、ビール好き!っていう熱意で勝負して
儲けてるからすごいです。


大手でなければ、やはり戦いやすいのは、密着軸ですかね。
顧客ニーズ分の市場に特化すれば良いだけですし、とは言っても、
それだって大変な努力が必要です。どちらにせよ、徹底しないと
徹底してる競合に負けるので、徹底することが勝利のポイントですかね。


さて、皆さんはどの軸で勝負しますか?今一度、深く考えてみましょう!!
う~ん…僕ならやっぱzzz

  

Posted by 感動会社楽通 at 10:55Comments(4)楽通営業日記